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女神ニケの物語

NiKEの語意/読み

・ギリシャ神話では「ニケ(Νίκη) 」
・ローマ神話では「ビクトリア(Victoria)」
・英語では「ナイキ(Nike)」
・フランス語では「ニース(Nice)」

Nikeはギリシャ語で「勝利、優勝、征服」の意味です。
Victoriaはラテン語(ローマ帝国の公用語)で「勝利」の意味です。

女神ニケの生い立ち

女神ニケはギリシャ先住民の神、タイタン神族(巨人族)として生まれました。 姉妹にはゼロス(競争心)、クラスト(支配)、ビアー(暴力)たちです。

クロノスが率いるタイタン神族とゼウスが率いるオリンポスの神々と戦ったとき、※1 ニケたちはゼウスに味方し勝利に貢献したのです。その功績でオリンポスの神々として滞在が許されたといわれています。 そして女神ニケは女神アテナの従者となります。
紀元前449年の「ペルシャ戦争」でギリシャ連合軍がペルシャに勝利したとき女神ニケの人気が高まりギリシャ各地に 勝利を授かるために女神ニケの神殿が作られました。

※1この戦いタイタノマキア(Titanomachia)は一進一退で10年間続きました。 ゼウスが強力な武器「雷霆(らいてい)」を手に入れたことで戦況は動きます。ゼウスの雷霆は地球どころか宇宙までも 火で焼き尽くすほどの威力があります。戦争はゼウスの圧勝で終わり、敗れた不死身のタイタン神族は タルタロス(冥界の一番下にある部分)の深淵に幽閉されています。

女神ニケの役目

女神ニケはギリシャ神話の神々序列としては高くなく、彼女が戦士の勝利や運命を決めることはできません。
戦場での勝敗を決めるのは「運命の女神」や、女神ニケよりも強力な力を持つ神々が決定しました。
しかし、女神ニケはその翼におかげで戦場を飛び回り素早く戦士の運命に寄り添うことができたのです。

心優しい女神ニケは敗者の臨終のとき、消え行く意識の中で幻となって表れました。 また、勝利した戦士の歓喜のなかで素早く表れ栄誉を祝福したのです。

女神ニケは有翼の美しく若い女神の姿をしていて、 翼は雪のように白く、髪は火のように燃えるような金色です。
死を迎える敗者にも勝者の栄光にも美しい有翼の女神の姿で現れ、そして飛び去って行く。 それが女神ニケの役目でした。

女神ニケのネーミング

ナイキ スポーツシューズのブランド
ナイキ アメリカ陸軍の対空誘導弾
アメリカ陸軍の対空誘導弾

ビクトリア アメリカ合衆国の地名
ビクトリア 英国の女王の名前
ニース   フランスの都市の名前


女神ニケの彫像

ギリシャ神話からのネーミング ギリシャ神話の勝利の女神ニケ

最も有名な像はサモトラケのニケの像でパリのルーブル美術館に展示されています。

サモトラケのニケに首がない理由?
1863年サモトラケ島でニケが発見されたとき、千個以上の断片でした。 壊れた部分を接着して復元されましたが、頭部は見つかりませんでした。 また、左翼は完璧な姿に復元れましたが、右翼上部は大理石ではなく石膏で復元されています。

サモトラケ島の地図
エーゲ海周辺の地図

多分、あまりにも美しかったので持ち去られたのではないかと思っています。 誰が持ち去ったのか? 頭部だけでも相当な重さなので大勢の人手が必要だったでしょう。 どこかの国の王がサモトラケ島を征服したときニケの像を破壊したのでしょう。
しかし、顔立ちがあまりにも美しく、壊すのは惜しいと思い自国に持ち帰ったのかもしれません。 おそらく、サモトラケ島から遠く離れた地で、土の中で眠っているのかもしれません。 今となってはどのような顔立ちだった想像するしかありません。

パリ・ルーブル博物館ダリュの階段踊り場
パリ・ルーブル博物館ダリュの階段踊り場(Wikipediaより)


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