さらに祖先が住んでいたアフリカ大陸の急激な気候変動が原因で食料が不足したため、 飢餓を回避するために余ったエネルギーは脂肪として溜め込みやすい身体になりました。 つまりヒトは飢餓に備えて「脂肪を溜めやすく、痩せにくい身体」 に進化したのです。
スタート | 320万年前 |
最も古い人類の祖先。アウストラロピテクス・アファーエンシスの「ルーシー」は、直立二足歩行を習得し、道具を使用していました。
狩猟採集(しゅりょうさいしゅう)の時代。
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93.8m |
20万年前 |
ホモ・サピエンス(現生人類)が現れる。農耕や牧畜を始めた。
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98.4m | 5万年前 |
グレート・ジャーニー(出アフリカ)。 ホモ・サピエンスがアフリカ大陸から出て、世界各地に移住した出来事です。 グレート・ジャーニーのきっかけは、気候変動によるアフリカ大陸の乾燥化と、 食料の減少が考えられます。ホモ・サピエンスは、新天地をを求めてアフリカ 大陸を離れ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、そして南北アメリカ大陸に移住しました。 約1万年前に南アメリカの南端(パタゴニア)にたどり着いています。 約4万年の旅で、エスキモー、アメリカインデアン、マヤ、インカ、そして私達日本人も深い繋がりがあるグレート・ジャーニーです。 |
99.8m | 6千年前 |
メソポタミア文明の発生。大麦ビール、チーズ、パン、シチューなどのレシピの記録が残っています。
文明と共にグルメ化も始まりました。
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99.99m | 200年前 |
自動車の普及。米国フォード社がT型フォードを生産。
ヒトは移動に交通手段を使用するようになりました。
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100m ゴール |
現在 |
飢餓に対応する長い進化の時代から一転しました。
食べ物を求めて一日中走り回ることはなくなりましたが、進化した効率の良い身体のまま、 飽食の時代になったために、今度は肥満で苦労するヒトが多くなりました。
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