【広告】
松島廣美氏の著書「国際ネーミング」の中で、欧米で新しい言葉を作るときの造語方法「AGR-Name」法が紹介されています。 それは欧米の歴史から生まれてきた造語スタイルです。 AGRとはAnglo-Greco-Romanの頭文字で「A(Anglo)」は英語圏、「G(Greco)」は古代ギリシャ語、「R(Roman)」はラテン語(ローマ帝国の公用語)の意味です。 古代ギリシャやローマ帝国、神聖ローマ帝国の栄枯盛衰が欧米の言語文化に大きな影響を与えてきました。 このAGR-Nameの造語ルールをネーミングに利用することで欧米では 理解されやすく、記憶されやすい、親しみのあるネーミングになる可能性があります。
スペル | カナ読み | 言語系 |
---|---|---|
axia | アクシア | ギリシャ語系 |
epion | エピオン | ギリシャ語系 |
eos | イオス | ギリシャ語系 |
cardia | カルディア | ギリシャ語系 |
XEROX | ゼロックス | ギリシャ語系 |
OLYMPUS | オリンパス | ギリシャ語系 |
SONY | ソニー | ラテン語系 |
LUX | ラックス | ラテン語系 |
MOVADO | モバード | ラテン語系 |
AERA | アエラ | ラテン語系 |
英語、ラテン語、ギリシャ語の「接頭語」「語根」「接尾語」を組み合わせて造語します。
下表の1から10までの組み合わがあります。
No. | 組み合わせ方 | 参 照 |
---|---|---|
01 | 接頭語 | 「キーワード接頭語」 |
02 | 接頭語+語根 | 03 | 接頭語+語根+接尾語 |
04 | 接頭語+語根+語根+接尾語 | |
05 | 接頭語+接尾語 | 「ネーミングによく使われる接頭語」
「ネーミングによく使われる接尾語」 「キーワード接尾語」 「キーワード接尾語」 |
06 | 語根 | 「キーワード語根」 |
07 | 語根+語根 | |
08 | 語根+接尾語 | |
09 | 語根+語根+接尾語 | |
10 | 接頭語+接尾語 |
さらにネーミング用として以下の3つを追加します。
No. | 組み合わせ方 |
---|---|
11 | 接頭語+単語 |
12 | 単語+語根 |
13 | 単語+接尾語 |
コーニング社の耐熱ガラスの商標 「PYREX」パイレックス の造語を見てみましょう。
AGR-Nameの造語スタイルの02番の「接頭語+語根」の組み合わせです。
● PYR- ギリシャ語 (接頭語) 熱の、火の
● REX ラテン語 (語根) 王、君主
プラス造語すると「PYRREX」になるので「R」は重複するので消去。
「PYREX」パイレックス 耐熱耐火の王様 という意味になります。
【広告】