■どうして、同じ名前の商品があるの?

アルバイトの女子大生が新聞切り抜きの整理を手伝ってくれてい
ます。事務所の中がパッと明るくそして騒がしくなりました。
仕事にも慣れたころ、彼女に休憩時に食べるおやつの買い出しを
お願いしました。

女子大生:「おいしいもん買ってくるねん!」
いやに張り切っているのは好きなお菓子をただで食べられるからか?

 私   :「おいしい牛乳も買ってきて。」
女子大生:「どれが おいしいか わからへん?」
 私   :「おいしい牛乳という名前の牛乳をお願い。」
女子大生:「は~い。 ほなら行きます。」

良家のお嬢さんかと思うような、きれいな日本語は面接の時だけ、
二日と持ちませんでした。今ではこてこての大阪弁です。
しばらくして彼女、レジ袋を重たそうにして帰ってきました。




女子大生:「おいしい牛乳て二つあるさかい、両方買ってしもた。」
新聞切り抜きの整理のとき読んだんやけど、同じ商品で同じ名前は類似商標と
いって、あかんのとちゃう。
ほんまややこしいわ。どうして、同じ名前の商品が 二つ売られてるの?!」


なかなか鋭い。新聞切り抜きを読んで商標のことを勉強している。
だから仕事が遅いのか、それは兎も角、彼女の疑問はごもっとも。
いっしょに調べる事にしました。

私   :「それではパソコンを利用して特許電子図書館で検索してみよう。」





IPDL特許電子図書館
特許電子図書館は独立行政法人
「工業所有権情報・研修館」が
管理・運営しています。

登録商標、更新商標、出願中の
商標、抹消商標(抹消後1年間)が
一括管理されている商標データ
ベースです。

(http://www.ipdl.inpit.go.jp/Syouhyou/syouhyou.htm)
上記のURLを入力してIPDL特許電子図書館の商標検索メニューを表示する。

 私   :「メニューから 『しょうこけんさく』 で調べてみよう。」
女子大生:「登録されているかどうかの 『証拠』を調べるの?」
 私   :「いいや、漢字で書くと『称呼検索』 」呼び名、つまりカタカナ読みで検索すること。」
女子大生:「なんか難しく言うんやな。」
 私   : 「おいしいは、オイシイ、美味しい、OISHIIなど、ひらがな、漢字、ローマ字など
いろいろな文字で表すことができるよね。でも読み方は全て『「オイシイ』になるよね。
だから称呼で検索すると一回の検索でいろいろな表現の『おいしい』がまとめて探し出すことが
できるんだ。 さらに称呼検索の特長は、『おいしいね』『おいしいよ』『もっと美味しい』など
数文字違いの類似商標まで探し出してくれる優れもんなんだ。」

女子大生:「へ~、えらい!」
 私   :「いいや、そうでもないんだ。類似商標の検索能力は60~70%程度がよいところ。
正確には検索することができないんだ。でもこの検索結果で、ある程度ふるいにかけることができて
便利なんだ。」
女子大生:「早い段階で脈がないのがわかると、別の男の子にアタックできるもんね!」
 私   :「・・??」


手際よく「オイシイギュウニュウ」と入力してくれました。

 私   :「牛乳の類似群コードを『31D01』と入力する。」
女子大生:「また、むずかいしい言葉が出てきよった。」
 私   :「類似群コードは商品やサービスの種類をより細かく分けたコードのこと。 詳しくは、
また説明するので、ここは黙って『31D01』 と入力する。 これで検索する条件は全て」
女子大生:「カンタンや。」と言って検索実行をクリック。

該当データがある場合は画面上に「検索結果~件」と表示される。
一覧表(類似種別順)のボタンをクリック。 検索結果の一覧表が画面に表示される。


女子大生:「へ~、あるある」
次に一覧表の左側にある「登録番号」をクリックすると個別の情報が表示される。
 私   :「検索情報を分析してみようか!」
女子大生:「どうやねん。」







                                               続く